PM工法
測量器を従来の照準用線が十字線のトランシットから、照準用線が同心円状のレチクルを搭載した、特殊な測量器バームステーションに変えることにより、杭打設時のロッド中心軸座標を1台で、偏芯・傾斜を一度に測定できるため、基準点の設置減少や2方向からの視準が不要になり、施工精度の向上と作業の効率化が図れる工法です。
特殊な測量器バームステーション(レクチル)とは、対象物の芯を計測するのにはを左右均等にセットすることで、対象物にマーキングすることなく対象物の芯を照準し、ターゲットプリズムを必要とせずに光波測量が出来るため、稼働している重機のロッドを止めることなく傾斜・水平偏心を杭芯から測定でき、また座標管理しているため、数値で管理できる工法です。
スクリーンショット機能により、精度管理履歴を記録・保存。
スクリーンショット機能:各観測データ(杭芯位置・掘削位置・沈設位置・掘削後杭位置の4 工程)を表示した液晶画面を保存でき、施工報告書への掲載が可能です。
基礎工事の施工にあたり、従来の工法では、掘削後に杭頭を計測し偏心量と傾斜角を算出しています。しかし、杭は大部分が地中に埋没しているため正確な数値を算出することができず、本来の支持力を発揮できているかどうか不安が残ります。建築物の構造や意匠が進化し続ける中、建物を足元から支える重要な役割を持つ基礎杭の精度管理が、現状のままでよいのかという疑問を持ち、本システムの開発に至りました。
パイリングメジャーメント工法の導入することにより、杭打設と同時に偏心量と傾斜角をリアルタイムで算出し、作業の開始から終了まで常にその数値を確認できるため、施工精度の向上を実現します。杭が本来の支持力を十分に発揮することで、安心かつ耐久性に優れた建築物の施工に貢献します。
ノンフーチング工法は、杭頭と建築物の柱とを、フーチングを介さずに直接接合することで、工期短縮・資材節約・工数削減が見込まれる工法です。しかし、フーチングを用いない分、通常工法以上に杭の打設精度が要求されます。また、杭が管理値を超えた場合の打ち直しのリスクがあるため、実際の現場での実現は難しい状況でした。パイリングメジャーメント工法の導入により、これまでノンフーチング工法が採用できなかった現場での新しい可能性が広がります。
© 2017 JAN Co., Ltd.